宮北牧場は、宮北 三七郎(祖父)が「牧場を開きたい」という永年の夢を息子・健一郎(父)に託し、肉牛専業牧場として発足し、世界三大肉用種の一つである「アバディーン・アンガス牛」を飼育し、繁殖生産基地として全道各地に素牛(もとうし・繁殖子牛)を供給しました。 |
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1961年(昭和36年)1月、アンガス種をオーストラリアより20頭導入して事業を開始し、1962年(昭和37年)4月より牧場建設に着手、自ら伐採した木で住宅や牛舎を建築しました。2年近くの歳月を要し1965年(昭和40年)8月に完成し、開場式を行いました。その後もオーストラリアやニュージーランド、アメリカよりアンガス種を追加輸入し、北海道にアンガス種を普及・定着させました。 |
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1991年(平成3年)4月からの肉牛の輸入自由化により、国内の牛肉生産は多難の一途を辿り、離農する農家が増加しました。当時もたいへん厳しい経営を迫られ、肉牛生産を諦めかけましたが、健一郎の息子・輝が牧場を継ぐまでは牛を諦めずに飼い続け、息子に任せたい想いがありました。そして、1999年(平成11年)4月にアメリカ中西部ノースダコタ州より研修を終えて帰国した宮北 輝が就農し、「世代をまたぎながら牛づくり」という三七郎の理念の元、アンガス牛の販売活路を探りながら、さらに和牛への新たな挑戦に挑みました。 |
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しかし、2001年(平成13年)にBSEが発生や牛肉偽装事件などにより深刻な社会問題が起きました。このような社会問題をきっかけに、当牧場では牛の飼料の明確化、つまり輸入穀物に頼らない国産飼料100%への挑戦が始まりました。またパルシステム生協に正式加入し、アンガス牛の新たな販売活路を見出したのは2007年(平成19年)でした。さらにこの年にアンガス牛の一環生産がスタートし、安心・安全な顔の見える生産者として、消費者様との交流が始まりました。 現在では約250頭の牛たちと共に肉牛生産に奮闘し、飼料用作物(デントコーン・牧草)の生産にも励んでいます。まだやっと入り口に立ったに過ぎません。今後は私たちの歴史を多くの方々に知っていただき、そして語り継いでいく所存です。 |
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宮北牧場・年表(概要)
1961年(昭和36年)1月 | 肉牛専業牧場として発足・事業開始。 |
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1962年(昭和37年)4月 | 牧場建設に着手。 |
1965年(昭和40年)8月 | 牧場完成、開場式を行う。 |
1991年(平成3年)4月 | 肉牛の輸入自由化により厳しい経営を迫られる。 |
1999年(平成11年)4月 | アメリカ中西部ノースダコタ州より研修を終えて帰国した宮北 輝が就農。 |
2001年(平成13年)9月 | BSE発生や牛肉偽装事件などをきっかけに国産飼料100%への挑戦を開始。 |
2007年(平成19年)1月 | パルシステム生協に正式加入、さらにアンガス牛の一肥育事業をスタート(一貫生産) |
2011年(平成23年)3月 | 東日本大震災により、物流が滞り、牛の出荷に影響が出る。 |
2011年(平成23年)6月 |
ノーザンび~ふ産直協議会 会長 就任 (パルシステム・パルミート・ホクレン・生産者の4者で構成される組織) |
2014年(平成26年)1月 | 故宮北健一郎逝去に伴い、宮北輝が社長に就任 |
2018年(平成30年)12月 | 肥育牛舎 完成 |
2019年(令和元年)8月 | 当牧場で育てたアンガス牛を使用したフランクソーセージを開発。道央道輪厚パーキングエリア下り線の売店で販売開始。 |
2019年(令和元年)11月 |
北海道新聞に当牧場で育てたアンガス牛を使用したソーセージの記事が掲載される。 第9回北海道肉専用種枝肉共励会 最優秀賞の北海道知事賞を授与 |
2019年(令和元年)12月 | 新育成牛舎 完成 |
2020年(令和2年)11月 |
当牧場で育てたアンガス牛を使用したハンバーグステーキ、サラミ、レトルトカレーを開発。 ふるさと納税返礼品(ふるさとチョイス)に採用される。 |
2020年(令和2年)11月 |
北海道新聞に商品化第二弾の記事が掲載される。 第10回北海道肉専用種枝肉共励会 最優秀受賞の北海道知事賞を授与、連覇する。 |
2020年(令和2年)12月 | ホームページ開設、通信販売開始。 |